ホワイトバランス調整を楽ちんに?…ExpoDiscの適用例 [カメラ]
5月末に東京で購入して以来、
その後全然書いていなかった「ExpoDisc」。
ちょっと時間が出来たので適用例を紹介します。
内容の割に長文なのでご注意下さい<(_ _)>
この商品を知ったのはデジカメWatchのこの記事でした。
まずは「ExpoDiscってナニするもの?」という説明を。
(WBなどが分かっているヒトは一気に飛ばしてネ)
大概のデジタルカメラには「ホワイトバランス(WB)」という項目があります。
ざっくり言うと「白いモノが白く写る」様に調整する項目です。
何故そんな調整の必要があるかというと、
その場の光源(太陽とか白熱灯とか蛍光灯とか)によって
撮影画像が赤みがかったり、青みがかったりするためです。
最近のデジタルカメラは「オートホワイトバランス(AWB)」という機能が
賢くなってきているので「オート(自動)」でもそれなりに撮れるのですが、
条件によってはAWBが誤動作をおこすので手動で調整する必要があります。
この場合、予め用意された「太陽光」「曇り空」「白熱灯」「蛍光灯」といった
「プリセットホワイトバランス」から適切なモノを選んで撮影するのですが、
これは一般的な設定で、実際にはどうしてもうまくいかない場合があります。
そんな時、「カスタムホワイトバランス」という機能が用意されていれば、
その場の光源に合わせて微調整する事が可能になります。
ところがその時は、カメラに「白く見せたい色」を教えるために、
あらかじめ白や灰色の紙などを用意しておく必要があります。
プロならいざ知らず、普通の人は常にそんな用意はしていない…
そんな時に「ExpoDisc」を使えば簡単にホワイトバランスが調整できる!
…ハズです(^_^;)、以上、前置きおしまいっ<(_ _)>
「ExpoDisc」を一見すると前面は虫の複眼みたいな小さなレンズの集合体の様。
そして裏面(レンズ側)は真っ白なプラスチック板がはめ込まれています。
「ExpoDisc」自体の厚みは13mmくらいです。
なので先日arkstarさんが紹介されていたケンコーの製品より携行性は上かな。
(でもケンコーの方が精度がよさそうな気がする…)
またレンズには「ねじ込み」ではなく、押し込んでロックするタイプなので脱着は容易。
付属のストラップもワンタッチで分離出来るタイプです。
(ストラップの紐はちょっと太め)
使い方はいたって簡単。
レンズに取り付けて、E-300なら「ワンタッチホワイトバランス」を呼び出して、
撮りたいモノに向けてセット(記憶)するだけ…
さあ、ではお待たせ?の作例です。
被写体は先日の誕生日に自分で買ってきて家族みんなで食べた
金沢市八日市の洋菓子店「木のひげ」の「いちごのロールケーキ」です。
撮影は自宅の居間で、光源は白色蛍光灯です。
え?何で自分で買ったかって?まあそんなことはいいじゃないですか…
まずは「オートホワイトバランス(AUTO)」です。
頑張ってますが、本来白いハズのお皿が黄色みを帯びてますね。
ロールケーキの色もこんなに黄色ではありません。
イチゴがとってもマズそうです。
ではプリセットの「白色蛍光灯(4000K)」を選んでみます。
マゼンタがかってしまいました。
そこで「ExpoDisc」を使ってカスタムセット。
少々シアンがかってしまいましたが、
ロールケーキの色合いは記憶色に一番近いかも。
後はレタッチソフトなどで色合いを調整すればいけるかなぁ?
念のため、他のプリセットWBも見ておきましょう。
まずは「電球(3000K)」(左)と「電球の雰囲気を残す(3600K)」(右)。
左はかなり強烈にシアンがかってます。
右ならば…なんとかレタッチで救えそうな気がしますね。
続いて「昼白色蛍光灯(4500K)」(左)と「昼色蛍光灯(6600K)」(右)です。
いずれも実物のロールケーキよりもかなり黄色っぽいですが、
左ならレタッチで救えるでしょう。右はちょっとつらいかも。
どうせなら「晴天(5300K)」「曇天(6000K)」「晴天日陰(7500K)」でも
撮っておけばよかったですね。でも早くケーキが食べたかったもので…(;´_`;)
今回お見せした作例がイマイチなので、
「結局ExpoDiscって使えるの?使えないの?」って感じになってしまいましたが、
ここでお見せできない他の作例では、いい感じのもの「も」結構ありました(^_^;)
じゃあ「なんでオマエはExpoDiscを使わないんだ?」と言われそうですが、
これには少々事情がありまして…使いたくても使えないんです(;´_`;)
山猫庵がホワイトバランスで苦労するのは花のクローズアップ撮影時です。
日陰の中などで鮮やかな花を画面一杯に撮ろうとすると、
E-300のAWBは途端に不安定な挙動をみせてくれます。
プリセットWBを使ってもイマイチな事が多いです。
私が花のクローズアップ撮影に使うのはZUIKO DIGITAL ED50-200mm F2.8-3.5と
Macro-Nikkor 55mm F2.8。これらのフィルタ径はそれぞれ67mmと52mm。
で、私が買ったExpoDiscは標準ズームに合わせた58mm…(;´_`;)
52mmの方はステップアップリングでカバー出来ますが、
先日ようやく買ったと思ったら間違えて55-58mmを購入してた…lllorzlll
(55mmは焦点距離だよ…おバカ過ぎる…)
まあ標準ズームでカスタムWBをセットしてから
レンズ交換すればいいハナシなんですが、
なんだか気合いが抜けて今日に至ってしまったワケです。
それに最近は手近な地面でワンタッチWBをとるコツも分かってきたし。
もしこの手の商品の購入を検討されている方は、
フィルタ径の選択にはご注意を…ってこんな凡ミスはワタシだけか(;´_`;)
参考になります! でもこのExpoDisc...意外とお高いんですね!
by (2005-10-22 15:49)
レポートお疲れ様です、と言うか待ってました。
RAWでなくJPEGで撮る場合にはいいかもしれませんね。
ロースケーキ、一番自然に見えます。
最近発売されたドーム型をしたケンコーの製品との違いも気になります。
でも微妙な価格なので、あまり買う人いないような気がする。
by みつなり (2005-10-22 19:09)
勉強不足の私には、大変参考になりました。。
写真 撮れば撮るほど 難しい。。 ふぅ♪。。
by ひさかき (2005-10-22 20:04)
WBはたいがいオート-1で,モニタ見てたまに変えるぐらいですが,ポートレート(特に奥様方)の場合にはチト気を遣います。
by ccq (2005-10-22 20:38)
すごく勉強になりました。
デジカメ使い始めて数年・・・WBには全く無頓着でした。
比較写真は効き目絶大ですね。
値段高めというのが気になりますが・・・。
by のん太 (2005-10-22 22:06)
すごーい 山猫庵さん ステキ
勉強になりましたぁ
これから 少しずつ写真の勉強をしようと思っていたところなので
すごくうれしいです!
また お勉強させてくださいね
by みいやん (2005-10-23 01:09)
なるほど~こんな便利なものがあるんですね~(´∀`)
WBはほんと、コフには難題です。
このディスク、欲しくなってきました!
by ロドリゲス (2005-10-23 05:31)
トラックバックありがとうございます。
やっぱかなり変わりますね。
白色蛍光灯(4000K)の写真だけを見ると「ロールケーキおいしそう」(^_^;)
って感じてしまいました。
by arkstar (2005-10-23 14:35)
面白い道具ですね。デジカメWatchはよく読んでいるのですが、この記事は見逃しました。デジ一眼買ったら考えなくっちゃ!
by IXY-nob (2005-10-23 20:17)
私もホワイトバランスでいっつも苦労しています。
とても勉強になりました。m(_ _)m
by 店員佐藤 (2005-10-25 12:23)
ホワイトバランス まとレスです<(_ _)>
uranさん>
ホントにこの手の商品はどれも高いですね。
作りは簡単なので自作出来そうな気もしますが…(^_^;)
みつなりさん>
ケンコーの方が周囲の光をまんべんなく拾えそうなので
実用精度は上のような気がします。
でもさすがに2つは買えない…だれか人柱になって!(^_^;)
ひさかきさん>
写真は楽しく撮れたら一番っ!だと思いますよ(^^)b
あんまり難しく考えるのは…苦手です(^_^;)
ccqさん>
なるほど、参考になります(^^)
シーン毎にいろいろ試してみるのが大切ですね。
まだまだ使い込んでないなぁ、E-300…
のん太さん>
ワタシも普段は殆どカメラまかせですよ(^_^;)
みいやんさん>
ありがとうございます<(_ _)>
ワタシも日々勉強です(^_^;)
ロドリゲスさん>
室内写真が多いとどうしてもWBが気になる事が多いですね。
でも同じ室内での撮影なら予め白い紙などで
WBを調整してメモリに記憶させておいた方がいいですよ。
やっぱExpoDiscは高い…
arkstarさん>
いろいろ変えて見比べると
違いが気になりますよね。
時間に余裕があったらまた比較してみます。
IXY-nobさん>
デジカメWatchの「デジカメアイテム丼」ってコラム、
おもしろツールの紹介が多くて結構好きです(^^)
店員佐藤さん>
ハイビスカスの写真などだと
花の鮮やかさにカメラが惑わされるのかも…(^^)
by 山猫庵 (2005-10-25 12:54)