2012年8月、宮城の旅07 石巻市南浜町・門脇町(その3) [写真(風景など)]
1年半たっても日常風景に大きく横たわる震災ガレキの山、、、
Canon PowerShot S90
9月11日で震災から1年半となります。
今回私が訪れたのは被災地のほんのほんの一部ですが、
どこも壊れた建物などは残っていても、
クルマやガレキの殆どは片付けられていました。
でもそれはクルマやガレキが無くなったワケではなく、
一時置き場に集められただけです。
Canon PowerShot S90
ここは元々は雲雀野公園でした。
視界の先までずっと続くガレキの山を見続けていると
だんだん距離感がおかしくなってきます。
OLYMPUS E-3 + ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5
すぐそばにはかつてクルマだったモノが、、、
右側に見えるのは石巻文化センター、
そして奥に見える建物は石巻市立病院です。
OLYMPUS E-3 + ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5
救急車も。
今回被災地のあちこちで被災した緊急車両も沢山見たっけ、、、
静止画だけでは伝わりにくいのでパノラマで。
積み上げられたクルマの列の奥にガレキの山が続いています。
(マウスのドラッグでスクロール、ホイールでズーム)
OLYMPUS E-3 + ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5
左奥に日本製紙石巻工場が見えます。
ちょうどこの写真を撮っていた時、
イヌを連れて散歩中の地元の年配の男性に声をかけられました。
「どちらから来られました?」
「金沢です」
「ああ、私の兄弟が富山にいるんですよ。
金沢にもだいぶ前に行ったなぁ。
金沢、タクシーの運転手さんに親切にしてもらいました。
ずいぶん時間かかったでしょう?
遠いところからわざわざご苦労様でした。」
私には次の言葉がなかなか出てきませんでした、、、
短時間ですが、その方からいろんなお話しをうかがいました。
50年程前のチリ地震の時の津波は殆ど被害が無かった事。
それを知っていた年配の方ほど、
今回もたいした事はないだろうとなかなか避難せず、
逃げ遅れた方が多数いた事。
被災直後、このあたりの水がなかなかひかず、
また電気がなかったため、病院が大変だったこと。
そして、積み上げられたガレキがなかなかなくならない事、、、
【関連写真】石巻市・東日本大震災ホームページ/被災写真2(旧石巻市)
Apple iPhone 4S
私が訪れたのは天気が続いた日だったのですが、
それでもなんとも言えない異臭と圧迫感が感じられました。
雨が降るとひどく臭う事もあるそうです。
今回持っていったエステーのエアーカウンターSで
ガレキ周辺を歩き回って測ってみた空間線量は0.06〜0.08μSv/hでした。
これは出発前に金沢の自宅前で調べた値
(0.16μSv/h、何故かウチの周辺は高め)よりも低い値でした。
もちろんこの値はAmazonで実売4,000円もしない測定器で簡易的に測定した値で、
科学的に価値のある値ではないかもしれません。
昨日9日に開催された金沢市の震災ガレキ受け入れに関する説明会で
反対意見を述べられていた方々からすれば、
空間線量を測っても安全性を示すデータでは無い、と一蹴されてしまう事でしょう。
Apple iPhone 4S
私も危険なモノを無理に受け入れる事には反対です。
でもしっかり調べて危険性のないモノに関しては
(ここ↑が議論の平行線になるところですが)
受け入れる余裕のあるところが受け入れてあげたい、と。
受け入れに反対の方は「わざわざコストをかけて離れた金沢まで運ばず、
そのコストで現地に処理施設を作って処理すればよい」と言われます。
その通り。現地だってやれる限りの事はやっているように見えました。
Canon PowerShot S90
この写真は南三陸町戸倉の気仙沼ブロック(南三陸処理区)仮設焼却施設で、
石巻市ではありませんので念のため。
少ない土地をやりくりして仮設の処理施設があちこちで作られていました。
でも現地では膨大な震災ガレキ以外に日々発生するゴミ等を処理しなくてはいけませんし、
仮設の施設は震災ガレキの処理が終わったら解体・撤去されます。
そんな一時的な施設のために貴重な土地や予算、マンパワーや使うのはどうなんだろう、と。
たった2〜3日、被災地を巡っただけで分かったというつもりではありませんが、
常に目に入ってくるガレキの山から受ける精神的なプレッシャーは
わたしにとってはとてもキツかったです。
少しでも早く被災地からガレキの山を無くしてあげたい、そう思いました。
Canon PowerShot S90
石巻市南浜町にて。
Canon PowerShot S90
9月11日で震災から1年半となります。
今回私が訪れたのは被災地のほんのほんの一部ですが、
どこも壊れた建物などは残っていても、
クルマやガレキの殆どは片付けられていました。
でもそれはクルマやガレキが無くなったワケではなく、
一時置き場に集められただけです。
Canon PowerShot S90
ここは元々は雲雀野公園でした。
視界の先までずっと続くガレキの山を見続けていると
だんだん距離感がおかしくなってきます。
OLYMPUS E-3 + ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5
すぐそばにはかつてクルマだったモノが、、、
右側に見えるのは石巻文化センター、
そして奥に見える建物は石巻市立病院です。
OLYMPUS E-3 + ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5
救急車も。
今回被災地のあちこちで被災した緊急車両も沢山見たっけ、、、
静止画だけでは伝わりにくいのでパノラマで。
積み上げられたクルマの列の奥にガレキの山が続いています。
(マウスのドラッグでスクロール、ホイールでズーム)
OLYMPUS E-3 + ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5
左奥に日本製紙石巻工場が見えます。
ちょうどこの写真を撮っていた時、
イヌを連れて散歩中の地元の年配の男性に声をかけられました。
「どちらから来られました?」
「金沢です」
「ああ、私の兄弟が富山にいるんですよ。
金沢にもだいぶ前に行ったなぁ。
金沢、タクシーの運転手さんに親切にしてもらいました。
ずいぶん時間かかったでしょう?
遠いところからわざわざご苦労様でした。」
私には次の言葉がなかなか出てきませんでした、、、
短時間ですが、その方からいろんなお話しをうかがいました。
50年程前のチリ地震の時の津波は殆ど被害が無かった事。
それを知っていた年配の方ほど、
今回もたいした事はないだろうとなかなか避難せず、
逃げ遅れた方が多数いた事。
被災直後、このあたりの水がなかなかひかず、
また電気がなかったため、病院が大変だったこと。
そして、積み上げられたガレキがなかなかなくならない事、、、
【関連写真】石巻市・東日本大震災ホームページ/被災写真2(旧石巻市)
Apple iPhone 4S
私が訪れたのは天気が続いた日だったのですが、
それでもなんとも言えない異臭と圧迫感が感じられました。
雨が降るとひどく臭う事もあるそうです。
今回持っていったエステーのエアーカウンターSで
ガレキ周辺を歩き回って測ってみた空間線量は0.06〜0.08μSv/hでした。
これは出発前に金沢の自宅前で調べた値
(0.16μSv/h、何故かウチの周辺は高め)よりも低い値でした。
もちろんこの値はAmazonで実売4,000円もしない測定器で簡易的に測定した値で、
科学的に価値のある値ではないかもしれません。
昨日9日に開催された金沢市の震災ガレキ受け入れに関する説明会で
反対意見を述べられていた方々からすれば、
空間線量を測っても安全性を示すデータでは無い、と一蹴されてしまう事でしょう。
Apple iPhone 4S
私も危険なモノを無理に受け入れる事には反対です。
でもしっかり調べて危険性のないモノに関しては
(ここ↑が議論の平行線になるところですが)
受け入れる余裕のあるところが受け入れてあげたい、と。
受け入れに反対の方は「わざわざコストをかけて離れた金沢まで運ばず、
そのコストで現地に処理施設を作って処理すればよい」と言われます。
その通り。現地だってやれる限りの事はやっているように見えました。
Canon PowerShot S90
この写真は南三陸町戸倉の気仙沼ブロック(南三陸処理区)仮設焼却施設で、
石巻市ではありませんので念のため。
少ない土地をやりくりして仮設の処理施設があちこちで作られていました。
でも現地では膨大な震災ガレキ以外に日々発生するゴミ等を処理しなくてはいけませんし、
仮設の施設は震災ガレキの処理が終わったら解体・撤去されます。
そんな一時的な施設のために貴重な土地や予算、マンパワーや使うのはどうなんだろう、と。
たった2〜3日、被災地を巡っただけで分かったというつもりではありませんが、
常に目に入ってくるガレキの山から受ける精神的なプレッシャーは
わたしにとってはとてもキツかったです。
少しでも早く被災地からガレキの山を無くしてあげたい、そう思いました。
Canon PowerShot S90
石巻市南浜町にて。
ご近所さんの屋根、先週、ようやく瓦が新しくなりました。
地元の新米は安全宣言が出されました。
ここの線量は最初からとても低く、なのに、隣の隣町は高い。
常磐道もまだまだ工事が続く。
ここ茨城ですらこんな状態ですから、東北の皆さまのご苦労を思うと…。
by ゴーパ1号 (2012-09-11 10:00)
ゴーパ1号さん>
年が改まった途端、手抜き除染の報道が始まって
なんともいえないキモチになっております、、、
今年はホントの意味で復興に弾みがついてほしいです。
by 山猫庵 (2013-01-05 22:22)