「はやぶさ」、地球帰還に向けて着実に準備中(^^) [天文・宇宙]
山猫庵は「はやぶさ」が帰還するその日までフォローし続けます(^^)b
提供 宇宙航空研究開発機構 (JAXA)
2005年11月に小惑星イトカワへのタッチダウンを成功させた後、
様々なトラブルから地球への帰還が遅れている小惑星探査機「はやぶさ」。
最近ではニュースに取り上げられる事が少なくなりましたが、
運用チームは「はやぶさ」の地球帰還を目指して一歩ずつ準備を進めています(^^)
先日1月30日に発表された報道発表は、
【「はやぶさ」試料容器のカプセル収納・蓋閉め運用が完了】というモノでしたが、
これを読むと運用チームがホントに涙ぐましい努力を
一つ一つ積み重ねているのがよ~くわかります。
特に深刻な状態だったリチウムイオン電池を復活させるくだりは…
元・技術屋として泣けた~(T_T)
最近では携帯電話やデジカメ、ノートパソコンなどのバッテリとして
とても身近になったリチウムイオン電池。
従来主流だった(今でもよく使われますが)ニッケル水素電池と比較して
大容量でメモリ効果も無いなど性能の良さが知られていますが、
このニュースリリースを読んで過放電には弱い事を知りました。
注意)一般に使用されるリチウムイオン電池には過放電を防ぐための
制御回路が内蔵されているので、正しい使い方をすれば問題ありません。
「はやぶさ」搭載のバッテリもトラブルの過程で深刻な過放電状態となりましたが、
電波の往復時間が約7分半もかかる1億2000万キロ(!)彼方の「はやぶさ」と
素人からすれば気が遠くなるような作業により11セルのうち7セルの充電に成功、
「はやぶさ」が採取したであろう小惑星「イトカワ」の試料の入った試料容器の
地球帰還用カプセルへの収容とカプセルの蓋を閉じる事にも成功しました\(^O^)/
これから「はやぶさ」は電気推進エンジン起動の準備を行い、
2010年6月の地球帰還(地球大気へのカプセルの直接投入)を目指します。
これからも繊細な運用作業が続く事でしょうが、
なんとか地球帰還を果たしてもらいたいものです。
がんばれ、「はやぶさ」&運用チームっ!(^o^)/
※報道発表の最後にも明記されていますが、
誤った使い方をしてダメージを受けたリチウムイオン電池は
非常に危険なので使わないように!(^^)b
無事に帰ってくることを祈ってます!
これって凄い技術なんですけどね、マスコミが「失敗」とか決め付けるから嫌です。
by (2007-02-06 00:40)
私も待ちます。待つことしかできませんが。
by 春分 (2007-02-10 11:34)